| ガス名 |
ナフタレン |
分子式 (化学式) |
C10H8 |
| 状態 |
固体 (結晶性固体) |
| 色 |
白色 |
| 臭気 |
強い芳香族臭、樟脳(しょうのう)に似た特有の臭気(防虫剤の臭い) |
燃焼 範囲 vol% |
0.9 から 5.9 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
| ナフタレンの概要 |
- ・ナフタレン(Naphthalene:化学式「C10H8」)は、ベンゼン環が2つつながった構造を持つ多環芳香族炭化水素(PAH)の一種で、最も単純な構造の縮合多環式芳香族炭化水素です。石炭タールや原油から得られ、工業的に重要な化学物質です。特有の強い臭気(樟脳に似た臭い)があります。
- ・別名:白いタール (White tar)、タールカンファー (Tar camphor)、ナフタリン (Naphthalin)、防虫剤(主成分として)
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| 用途 |
- ・主に無水フタル酸の製造原料として使用されます。その他、染料の中間体、合成樹脂、爆薬、忌避剤(防虫剤、殺虫剤)、テトラリン・デカリンの原料、有機顔料などに用いられます。
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危険 情報 |
- ・可燃性固体。粉末や蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を生成し、粉塵爆発の危険性があります。強酸化剤と激しく反応する可能性があります。
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人体の 影響 |
- ・頭痛、吐き気、嘔吐、脱力感、発汗、気道刺激。高濃度ばく露で血液(溶血性貧血)、目、呼吸器の障害を起こす可能性がある。経口: 腹痛、胃腸障害、吐き気、嘔吐、溶血性貧血、黄疸、暗色尿。眼: 充血、刺激、長期にわたる接触で角膜混濁のおそれ。皮膚: 炎症、アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ。発がん性の疑いがある。
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