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ニッケルカルボニル(Nickel Carbonyl)

レンタル
販売
対象機材
ガス名 ニッケルカルボニル 分子式
(化学式)		 Ni(CO)4
状態 液体
色 無色～淡黄色
臭気 無臭、または、かび臭い、煤のような臭い
燃焼
範囲 vol%		 2.0 から 34 爆発等級 – 発火度 –
ニッケルカルボニルの概要
  • ・ニッケルカルボニル（Nickel Carbonyl：化学式「Ni(CO)4」）は、一酸化炭素とニッケルから合成される有機金属錯体。非常に高い毒性と引火性・爆発性を持ち、特に吸入による急性毒性が極めて強いため、厳重な管理が必要な危険物質です。
  • ・別名：ニッケル四カルボニル、テトラカルボニルニッケル、Tetracarbonyl nickel
用途
  • ・モンドプロセスと呼ばれる精錬法による高純度ニッケル（金属ニッケル粉末）の製造。また、ニッケルメッキや、有機合成における触媒としても用いられます。
危険
情報
  • ・引火性が極めて高く、加熱（60℃以上）や直射日光、酸化剤との接触で火災・爆発の危険がある。
人体の
影響
  • ・非常に強力な呼吸器毒性を持ち、吸入すると生命に危険が及ぶ。初期症状（頭痛、めまい、吐き気など）が出た後、数時間～数日（12時間後など）の潜伏期間を経て、重度の肺水腫や肺出血などを引き起こし、遅発性に死に至る可能性がある。肺以外にも、中枢神経系、肝臓、腎臓などに影響を及ぼす。
  • ・人間において吸入による発がん性（呼吸器がん）が示唆されており、国際がん研究機関（IARC）ではグループ1（ヒトに対して発がん性がある）に分類されています。
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級		 スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。

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