ガス名 |
オルトジクロロベンゼン |
分子式 (化学式) |
C6H4Cl2 |
状態 |
液体 |
色 |
無色 |
臭気 |
特有の芳香または芳香族系の刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
2.2 から 9.2 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
オルトジクロロベンゼンの概要 |
- ・オルトジクロロベンゼン(o-Dichlorobenzene, ODCB)(別名:1,2-ジクロロベンゼン (1,2-Dichlorobenzene))は、化学式「C6H4Cl2」を持つ有機塩素化合物で、ベンゼン環の隣接する炭素原子(1位と2位)に2つの塩素原子が置換した構造を持つものです。ジクロロベンゼンにはオルト(o-)、メタ(m-)、パラ(p-)の3つの異性体がありますが、オルトジクロロベンゼンはその中で最も一般的に工業的に使用される異性体の一つです。無色で特有の芳香を持つ液体で、溶剤や中間体として幅広い用途があります。
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用途 |
- ・溶剤:高い溶解力を持つため、染料、樹脂、ゴム、ワックス、硫黄などの溶剤として使用されます。特に、高分子の溶解や抽出に用いられることがあります。
- ・化学合成中間体:医薬品、農薬、染料、顔料などの有機化学品の合成における重要な中間体として利用されます。
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危険 情報 |
- ・引火点を持つ液体であり、可燃性があります。
- ・蒸気は空気より重く、低い場所に滞留しやすいため、離れた場所の火源にも引火する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・有害性:吸入、皮膚接触、経口摂取により人体に有害である可能性があります。肝臓や腎臓、血液系に影響を及ぼすことが報告されています。
- ・慢性的な影響:長期的な曝露は、肝臓の機能障害、腎臓の損傷、血液系の変化(貧血など)を引き起こす可能性が指摘されています。
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