| ガス名 |
ピペリジン |
分子式 (化学式) |
C5H11N |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
特徴的な臭気、コショウのような臭気、またはアンモニア臭、生臭い臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
1.4 から 10.3 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G2 |
| ピペリジンの概要 |
- ・ピペリジン (Piperidine:化学式「C5H11N」)は、窒素原子を一つ含む飽和六員環状アミン(環状の第二級アミン)。天然には黒胡椒(コショウ科植物)の成分であるピペリンの分解物として存在する。強塩基性を示し、有機合成、医薬品、ゴム薬品などの原料として広く使用される。
- ・別名:ヘキサヒドロピリジン (Hexahydropyridine)、アザシクロヘキサン (Azacyclohexane)
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| 用途 |
- ・有機合成中間体:医薬品(例: 向精神薬、抗生物質など)、農薬(除草剤、殺虫剤)、ゴム加硫促進剤、界面活性剤、染料、樹脂、触媒などの合成において、重要な中間体として広く利用されます。特に、その環状アミン構造は様々な化学反応に利用されます。
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危険 情報 |
- ・ピペリジンは、強い腐食性、引火性、そして毒性を持つため、取り扱いには非常に厳重な注意が必要です。
- ・取り扱う際は、必ず製品の安全データシート(SDS)を参照し、適切な個人用保護具(全身保護服、化学防護手袋、保護眼鏡、呼吸用保護具(自給式呼吸器など))を着用し、適切な局所排気装置のあるドラフト内で作業してください。
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人体の 影響 |
- ・皮膚:重度の化学熱傷(深達性のある潰瘍や壊死)。吸収された場合は、全身性の神経毒性や痙攣を引き起こす可能性もあります。
- ・神経系:大量に暴露された場合、中枢神経系抑制作用、めまい、頭痛、意識障害、痙攣、呼吸麻痺などの神経毒
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