| ガス名 |
プロピオル酸 |
分子式 (化学式) |
C3H2O2 |
| 状態 |
液体(融点 17~18℃付近のため、常温では固体または液体) |
| 色 |
無色 |
| 臭気 |
刺激臭、または酢酸に似た臭気 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| プロピオル酸の概要 |
- ・プロピオル酸(Propiolic Acid:化学式「C3H2O2」)は、アセチレン結合(炭素-炭素三重結合)を持つ最も単純なカルボン酸です。化学合成における重要な中間体として利用されます。融点が比較的低く、固体としても液体としても存在し得ます。引火性が高く、また毒性及び腐食性を持つため、危険物として厳重に管理されます。
- ・別名:プロピン酸(Propynoic Acid)、アセチレンカルボン酸、カルボキシアセチレン
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| 用途 |
- ・三重結合とカルボキシル基の反応性を活かし、医薬品、農薬、香料、ポリマー、特殊化学品など、さまざまな有機化合物の合成における重要な中間体として広く利用されます。特に、特定の環状化合物やヘテロ環化合物の合成に用いられることがあります。
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危険 情報 |
- ・プロピオル酸は、引火性を持つとともに、皮膚や眼、消化器系に対して非常に強い腐食作用を示し、全身毒性もあるため、取り扱いの際は、防爆型の設備、適切な局所排気、および全身の保護具(耐薬品性手袋、保護眼鏡、保護面、保護衣)の着用が必須です。
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人体の 影響 |
- ・呼吸器系を刺激するおそれがある。高濃度の蒸気やミストを吸入すると、咳、喉の痛み、呼吸困難などの症状を引き起こす。
- ・皮膚に接触すると有毒であり、経皮吸収されると全身性の毒性を示す。
- ・飲み込むと有毒であり、消化管に重篤な薬傷(化学やけど)を引き起こす。吐き気、嘔吐、腹痛、出血などの症状を示す。
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