| ガス名 |
プロピオン酸 |
分子式 (化学式) |
C3H6O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
刺激性があり、不快な酸敗臭、または刺激臭のある油状の液体 |
燃焼 範囲 vol% |
2.9 から 14.8 |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| プロピオン酸の概要 |
- ・プロピオン酸(Propionic Acid:化学式「C3H6O2」)は、天然にも存在する短鎖脂肪酸の一つであり、酢酸(炭素数2)と酪酸(炭素数4)の中間的な性質を持ちます。食品においては、カビや一部の細菌の増殖を抑制する作用があるため、主に保存料として利用されます。産業的には、医薬品、溶剤、プラスチック(セルロースアセテートプロピオネートなど)の製造中間体として重要です。
- ・別名:プロパン酸(Propanoic Acid)、カルボキシエタン(Carboxyethane)、エチルギ酸(Ethylformic Acid)
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| 用途 |
- ・食品の保存料(主にプロピオン酸ナトリウム、カルシウム塩として)、除草剤、医薬品原料、セルロース樹脂(プラスチック)の製造、香料。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体および蒸気です。火気や高温に近づけると引火する可能性があります。蒸気は空気より重く、低所に滞留し、離れた場所の引火源に到達して引火・爆発を引き起こす「フラッシュバック」の危険性があります。
- ・プロピオン酸は中程度の強さの酸であり、強塩基や強酸化剤と反応して火災や爆発の危険をもたらすことがあります。また、多くの金属を侵食し、引火性・爆発性の水素ガスを発生させるため、適切な保管と換気が必要です。
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人体の 影響 |
- ・腐食性があり、気道に強い刺激を与える。灼熱感、咳、息切れ、咽頭痛などの症状を引き起こす。高濃度では重度の気道損傷の危険性がある。
- ・重篤な皮膚の薬傷(化学やけど)を引き起こす。痛み、赤み、水疱、組織の損傷を伴う。経皮吸収されると有毒性を示す。
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