| ガス名 | 
ターシャルアミルアルコール | 
分子式 (化学式) | 
C5H12O | 
| 状態 | 
液体 | 
| 色 | 
無色透明 | 
| 臭気 | 
ペパーミントまたはショウノウのような強い芳香 | 
燃焼 範囲 vol% | 
1.2 から 9.0 | 
爆発等級 | 
2 | 
発火度 | 
G2 | 
| ターシャルアミルアルコールの概要 | 
- ・ターシャルアミルアルコール(tert-Amyl alcohol、別名:2-メチル-2-ブタノール、アミレン水和物)は、第三級アルコールの一種です。炭素原子5個を持つアミルアルコール(ペンタノール)の異性体の一つで、水酸基が三級炭素に結合しているのが特徴です。無色透明の液体で、ペパーミントまたはショウノウのような強い芳香を持ちます。融点は約-12℃、沸点は約102℃です。水に可溶であり、多くの有機溶媒にも溶けます。
 
- ・その溶解性と特定の化学反応性から、医薬品の溶媒や中間体、香料成分、あるいは分析化学における試薬として利用されます。しかし、引火性が高く、人体への有害性も持つため、その取り扱いには注意が必要です。
 
 
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| 用途 | 
- ・医薬品(特に麻酔薬)の溶解剤として使用されることがあります。
 
- ・一部の工業プロセスや分析化学において、特定の物質を溶解する溶媒として利用されます。
 
 
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危険 情報 | 
- ・引火点(約19℃)が低く、常温でも引火性の高い蒸気を発生します。蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすく、遠距離引火の可能性があります。消防法では危険物第4類第一石油類(水溶性液体)に指定されています。
 
- ・熱、火花、裸火、高温のものなど、すべての着火源から遠ざけ、禁煙を徹底してください。容器を接地し、防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用するなど、静電気放電に対する予防措置を講じる必要があります。
 
 
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人体の 影響 | 
- ・皮膚や眼への接触、吸入を避けるため、適切な保護手袋(耐溶剤性)、保護眼鏡または顔面保護具、保護衣、そして有機ガス用防毒マスクなどの適切な呼吸用保護具を着用してください。
 
- ・蒸気を吸入すると、咳、咽頭痛、頭痛、吐き気、めまい、嗜眠(眠気)、意識喪失といった中枢神経系の抑制症状(麻酔作用)が現れる可能性があります。高濃度では呼吸困難や意識不明に至ることもあります。
 
 
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