| ガス名 |
トランス-3-メチル-2-ヘキセン酸 |
分子式 (化学式) |
C7H12O2 |
| 状態 |
液体または低融点の固体 |
| 色 |
無色~わずかに黄色 |
| 臭気 |
強烈で刺激的、汗やワキガを思わせる獣臭、酪酸臭、またはチーズのような不快臭。 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| トランス-3-メチル-2-ヘキセン酸の概要 |
- ・トランス-3-メチル-2-ヘキセン酸(trans-3-Methyl-2-hexenoic acid:化学式「C7H12O2」)は、二重結合(ヘキセン酸)とメチル基を持つ不飽和脂肪酸の一種です。トランス型異性体として、特定の立体構造を持ちます。この化合物は、特に動物の体液や汗に含まれることが知られており、生理活性物質、特に特定の動物種(例:人間のワキガ臭の原因物質の一つ、および一部の昆虫フェロモン)としての役割が研究されています。その特有の強烈な臭気から、微量でも強い影響を与える特徴があります。
- ・別名:(E)-3-メチルヘキセン酸、3-メチルヘックス-2-エン酸、t-3M2HA
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| 用途 |
- ・特定のフルーツやナッツのような、あるいはチーズや汗のような複雑な香りを持ちます。そのため、ごく微量が香料組成物や食品フレーバーとして使用されることがあります。例えば、コーヒーや特定のチーズの香気成分として自然界にも存在します。
- ・その独特の構造や香気特性から、有機合成化学や香料化学の研究において合成中間体や標準物質として用いられることがあります。
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危険 情報 |
- ・引火性については、比較的高い引火点を持つと予想されますが、蒸気は空気と混合することで可燃性の混合気を形成する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・液体または高濃度の蒸気が皮膚や眼に触れると、強い刺激や炎症を引き起こす可能性があります。
- ・強い悪臭を放つため、低濃度でも心理的な不快感や嘔吐感を引き起こすことがあります。
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