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ビニルメチルエーテル(Vinyl Methyl Ether)

レンタル
販売
対象機材
ガス名 ビニルメチルエーテル 分子式
(化学式)
C3H6O
状態 常温常圧で気体
無色
臭気 甘いエーテル臭
燃焼
範囲 vol%
1.7 から 28.5 爆発等級 発火度 G3
ビニルメチルエーテルの概要
  • ・ビニルメチルエーテル(Vinyl methyl ether:化学式「C3H6O」)は、アルケンの特性とエーテルの特性を併せ持つ、反応性に富んだ有機化合物です。主に高分子化学の分野で、ポリマーの原料として使用されます。ビニル基 (CH2=CH-) とメチル基 (CH3) が酸素原子に結合したエーテル化合物です。二重結合を持つため、重合反応を起こしやすいモノマーとして利用されます。
  • ・別名:Methoxyethene(メトキシエテン)、Methyl vinyl ether、MethoxyetheneがIUPAC名です。
用途
  • ・ポリビニルメチルエーテル (PVME) のモノマーとして使用されます。PVMEは接着剤、コーティング剤、感圧粘着剤、特殊樹脂の添加剤などに利用されます。
  • ・アセトアルデヒド誘導体などの有機合成における中間体として利用されます。
危険
情報
  • ・非常に低い濃度から燃焼の危険があり、可燃性範囲が広いです。
  • ・爆発上限濃度が非常に高く、わずかな酸素濃度でも爆発リスクがあります。
人体の
影響
  • ・高濃度蒸気を吸入すると、麻酔作用(中枢神経系の抑制)を引き起こし、めまい、意識の混濁、吐き気などの症状が現れます。
  • ・飲み込むと、消化器系の不快感(吐き気、嘔吐、腹痛など)を引き起こす可能性があります。低粘度のため、誤嚥(肺への吸入)すると化学性肺炎を引き起こす危険性も指摘されています。無理に吐かせず、直ちに医師の診察を受けるべきです。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。

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