一酸化炭素(carbon monoxide)
| ガス名 | 
一酸化炭素 | 
分子式 (化学式) | 
CO | 
| 状態 | 
気体 | 
| 色 | 
無色 | 
| 臭気 | 
無臭 | 
燃焼 範囲 vol% | 
12.5 から 74 | 
爆発等級 | 
1 | 
発火度 | 
G1 | 
| 用途 | 
- ・燃料ガスの成分に。
 
- ・コークス燃焼炉、製鐵、冶金など火災を扱う作業に。
 
- ・ホスゲン、鉄カルボニル、ニッケルカルボニルの製造に
 
 
 | 
危険 情報 | 
- ・空気との混合ガスは、火源があれば容易に爆発します。
 
 
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人体の 影響 | 
〇一酸化炭素中毒について
 
一酸化炭素中毒(CO中毒)とは、不完全燃焼等により発生した一酸化炭素(CO)を含んだ空気を吸った場合に起きます。 
一酸化炭素はヘモグロビンとの結合が強い為、少量を吸入しても血液中の酸素運搬能力が著しく損なわれ、酸素欠乏を起こすと考えられています。 
その症状は濃度と吸入期間に大きく係わります。
 
一酸化炭素を以下の割合で吸入したときのカラダの状況です。 
| CO含有率 | 
カラダ状況 | 
 
| 0.01% | 
数時間の呼吸でも特に目立った変化は見られません。 | 
 
| 0.02% | 
おおよそ1.5時間後に軽度の頭痛を引き起こします。 | 
 
| 0.04% から 0.05% | 
おおよそ1時間後に頭痛、吐き気、耳鳴りを引き起こします。 | 
 
| 0.06% から 0.10% | 
おおよそ1時間から1.5時間後に意識を失います。 | 
 
| 0.15% から 0.20% | 
おおよそ0.5時間から1時間で頭痛、吐き気が激しくなり意識を失います。 | 
 
| 0.40%以上 | 
短時間でも吸引すれば命の危険があります。 | 
 
 
 | 
爆発等級の分類 
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 | 
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 | 
 
| 1 | 
0.6mmを超えるもの | 
 
| 2 | 
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの | 
 
| 3 | 
0.4mm以下のもの | 
 
 
 | 
  | 
発火度の分類 
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 | 
発火温度 | 
 
| G1 | 
450℃を超えるもの。 | 
 
| G2 | 
300℃を超え450℃以下のもの。 | 
 
| G3 | 
200℃を超え300℃以下のもの。 | 
 
| G4 | 
135℃を超え200℃以下のもの。 | 
 
| G5 | 
100℃を超え135℃以下のもの。 | 
 
| G6 | 
85℃を超え100℃以下のもの。 | 
 
 
 | 
 
エンジン式発電機による酸素欠乏症と、一酸化中毒
トンネル、立坑、暗きょ、マンホールやピット内部などの作業では照明や動力用の電源としてガソリンやディーゼルのエンジン式発電機を使用することがあります。
このエンジン式発電機を使用する場合は、現場の換気を充分に行ってください。
なぜならエンジン式発電機が稼動することにより酸素が消費され、同時に一酸化炭素や二酸化炭素が排出されるからです。
その様な現場で換気を怠れば、作業をされている方々が酸素欠乏症や一酸化炭素中毒をおこすことがあり、残念ながら死に至った事故も発生しています。
また井戸掘りや坑内に溜まった水を排出するために小型のエンジン式揚水ポンプを持ち込む際にも換気の対策を行い、酸素欠乏症や一酸化炭素中毒を防ぐように心がけてください。
酸素・一酸化炭素・二酸化炭素は無色無臭の気体です。私たち人間の感覚ではその増減を認識することは出来ません。必ずガス検知器を使用して安全な作業を行ってください。
 
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